ロアッソ熊本を運営する株式会社アスリートクラブ熊本では、令和3年4月28日に定時株主総会を開催し、第17期(令和2年2月1日~令和3年1月31日)の事業報告及び決算報告を行い承認されましたので、お知らせするとともにご報告いたします。
2020年度の営業収入は5億1,699万円、営業費用は5億8,180万円となり、前年比61%と大幅な減収で8期振りの赤字となりました。
内訳をみますと、クラブ収入の柱である広告協賛金収入が前年対比13%減、入場料収入は前年対比40%減と、厳しい結果となりました。
コロナ禍で様々な制限があり多大な影響を受けたことはもちろん、J3リーグ継続でパートナー企業数の減少や、減額も大きな要因です。他方、営業費用はできうる限り経費の削減を実施しました。
各パートナー企業様を始め、熊本県、熊本市のご支援を頂き、当初想定された赤字額を大幅に圧縮できましたが、最終的に営業損失として6,481万円、当期純損失として3,486万円を計上しました。
暫く続くコロナ禍での経済危機や行動自粛の影響、J3リーグ継続・試合数減により、広告協賛料収入、入場料収入は、2020年度同様厳しい状況が続く見通しです。
広告協賛料収入においては、シーズン前の目標数値には届いていませんが、この難局を打開すべく、シーズン中の営業活動においては、既存の商品に留まらず、パートナーシップ営業、商品開発など、目標達成に向けて新しいアクションを起こしている現状です。
Jリーグでは、毎年クラブライセンス制度の認定が必要です。その中の一つに財務基準の認定があります。コロナ禍に伴い、「債務超過」や「3期連続赤字」を交付決定における判定対象としない特別措置が2021年度まで設けられます。さらに、2023年度まで猶予措置が決定されたこともお知らせいたします。
外部環境の変化が著しい中、当クラブも変化に対応しクラブを存続させるために、広告協賛料を中心に収入基盤を安定させ、拡大に向けて一層努めてまいります。
今シーズンより「2021数値目標~開かれたクラブ運営を目指して」と称して、クラブが目指す目標項目と具体的な数値をファン・サポーター様始め、ロアッソに関わる全ての方にお伝えすることといたしました。掲げる目標項目がクラブの土台となりうるもので、これらの実績の継続した積み上げがクラブ経営の安定した支えになると確信しています。
コロナ禍で社会情勢が揺らぐ中、クラブを取り巻く環境はますます不透明なものになると考えております。しかしながら、私たちの存在意義であり、決してぶれることのないクラブ理念「県民に元気を」「子ども達に夢を」「熊本に活力を」を体現させていくためには、この数値目標の積み上げが不可欠であると考えます。
同時に、地域に根差したクラブづくりを目指し、愛されるクラブとなれるよう、クラブ情報のクオリティを上げ、皆様に発信し、地域の活動により力を入れてまいります。
2020年度任期満了に伴い、今株主総会にて6名の再任と新たに4名選任されました。
再任(6名)
永田 求【常勤】株式会社アスリートクラブ熊本 代表取締役社長
藏原信博【常勤】株式会社アスリートクラブ熊本 専務取締役
織田秀和【常勤】株式会社アスリートクラブ熊本 取締役ゼネラルマネージャー
池永成正【非常勤】アデル・カーズ株式会社 代表取締役社長
坂本 正【非常勤】ロアッソ熊本持株会 理事長
田代桂一【非常勤】医療法人木星会 理事長
新任(4名)
河村裕二【非常勤】株式会社熊本県民テレビ 取締役
高橋光宏【非常勤】高橋酒造株式会社 代表取締役社長
藤本靖博【非常勤】平田機工株式会社 常務執行役員管理本部長
前川隆道【非常勤】一般社団法人熊本県サッカー協会 会長
退任(4名)
井上誠一郎【非常勤】株式会社熊本県民テレビ 顧問
小杉康之【非常勤】株式会社コスギ不動産 代表取締役会長
早川典宏【非常勤】合資会社ハヤカワ運動具店 代表取締役会長
平井謙丞【非常勤】株式会社ヒライホールディングス 専務取締役