2020年7月、熊本県を中心に発生した令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた八代市坂本町を片山クラブアンバサダーが訪問し、「道の駅 坂本」館長・駅長の道野真人さんに当時の様子や現状、これからの課題などをお聞きしました。
被災当時、球磨川沿いにある道の駅坂本・広域交流センターさかもと館内は約3m50㎝(床上)まで水位が上がり、道の駅駐車場に避難していた人達は、車を館内に突入させてその車の上に乗り、最後は排煙窓を突き破って屋根上に垂直避難されたそうです。
被災の1ヶ月後には、浸水した建物に発生するカビを防ぐために災害支援経験のあるボランティアさんがさかもと館の内壁や天井の板を取り除く作業をした当時のままの状況の現場に案内していただきました。
坂本町に架かっている橋も数ヶ所流され、電車も使えなくなり生活環境が一変したと話していただきました。
もともと坂本地域の方々は水害には慣れているそうですが、今回ばかりは想像を遥かに超えた災害となりました。自宅などの被害がなくても長期にわたる停電断水と道路の寸断による影響で長期の避難生活を余儀なくされた方々も少なからずいたそうです。
車で八代市街地へ買い出しに行く際も、道路が狭い迂回路では緊急車両や工事車両との離合が困難になり、渋滞が多く発生したとの事でした。
車で坂本地域の現状を見させていただく中で『くまがわワイワイパーク』に行くと、道野さんから「このワイワイパークの復旧作業には、当時秀岳館高校サッカー部に所属していたターレス選手とケンタ選手がボランティアとして活動してくれました。真夏の暑い時期にも関わらず、積極的に取り組んでくれた秀学館高校の皆さんの支援は力強い戦力になりました」と教えてもらいました。
1年3カ月経った現在は、道の駅坂本・広域交流センターさかもと館も2021年5月下旬に営業再開をし、崩壊した道路の補正も行われ、仮の橋が完成するなど少しずつ復旧・復興の道を進んでいます。
道野さんは元の町に戻るのではなく、今回の災害を教訓にして新しい坂本町として復興の道を歩む事が大事だと教えて下さいました。
また、この災害を決して風化させることなく復興する過程も継続して発信し続ける事が必要とも感じました。
片山クラブアンバサダーも今回、現地をおとずれることにより、災害の脅威や恐ろしさをあらためて実感するとともに、復興へ進む地域の人達の熱い思いを感じる事が沢山ありました。
最後に道の駅 坂本館長・駅長の道野さんはサッカー経験者でロアッソ熊本の事もずっと応援してくださっていました!
道野さん、貴重なお話ありがとうございました!