12月3日(火)、古長谷千博選手、藤井皓也選手、べ ジョンミン選手、佐藤史騎選手が、ロアッソ熊本のホームタウン活動やシャレン!活動、また熊本地震について学ぶことを目的とした新人研修を実施しました。
まずはじめに、熊本市東区の熊本総合医療リハビリテーション学院会場のロアッソウェルネスプログラムに参加しました。
自己紹介から始まり、参加者のみなさんと一緒にウォーミングアップを終えると、本格的な運動が始まり、頭を使った体操、体幹トレーニング、スクワットなどを行いました。
普段から厳しいトレーニングを行っている選手でも、体が温まってくると上着を脱いで、きつそうな顔を見せたり、声を漏らすなど、負荷のかかる内容となっていました。
ここでも佐藤選手は、普段のトレーニングや試合前のように大きな声を出しながら、参加者の方に声をかけながら、会場の雰囲気を盛り上げてくれていました。
参加のみなさんも選手とコミュニケーションを取りながら、楽しそうにトレーニングに取り組んでいました。
ラダーを使った運動では、手と足で違う動きをするメニューで、ベ ジョンミン選手が参加者の方に声をかけながらトレーニングをサポートする場面を見ることもできました。
ただ参加するだけでなく、選手から声をかけて交流を図る姿が見られ、今回の研修目的を果たす場面も見る事ができました。
その後、選手が一人ずつ日頃行っているラダートレーニングを披露。
各選手の素早い動きに、参加者からは「お~すごい!」と歓声と拍手が起こりました。
体操終了後は、サイン会や写真撮影会を実施しました。
参加者はもちろん、今回の研修にご協力いただいた、熊本市や株式会社J.H.Wellnessの中にもファン・サポーターの方がおり、サインを貰いながら選手との貴重な交流の場を楽しんでいました。
今回の参加者の中にはロアッソ熊本の試合を見に来たことがない人や興味がない人などもいました。
しかし、交流を経て選手の顔と名前を覚え、サイン会の時に「今度見に行くからね」「応援しているよ」などと声を掛ける様子が見られました。
この光景を見て、ロアッソ熊本を知ってもらう、スタジアムに足を運んでいただくために、地域住民の皆様との交流はとても大事な事だなと改めて感じました。
次に、益城町の谷川(たにごう)地区にある「布田川断層帯」を見学し、同行いただいた益城町の職員の方にこの断層を含めた熊本地震について説明いただきました。
谷川地区では、平成28年熊本地震の際、2方向の地震断層(共役断層)が民家の庭先に同時に現れ、この狭い範囲の中で2方向の変位が同時に生じるという極めて珍しい状況であります。
また断層上にあった納屋は倒壊こそ免れたものの、断層の動きに伴って傾いており、断層が建物に与えた影響をうかがい知ることができます。
これらのことにより、益城町にある杉堂・堂園地区と併せて平成30年2月に国の天然記念物に指定され、発災時の状況が良好に保存されているため、発災直後から教育旅行や視察等で活用されるなど、熊本地震の記憶と教訓を伝える災害遺構としても貴重なものとなっています。
益城町の職員の方も「2016年の熊本地震以前の震災の記録などは町には全くない状態でした。これからは今回の地震のことを記録としてしっかりと残していき、今後に語り継いでいくことが必要です。」とおっしゃっていました。
選手たちも今回、実際にこの場を見学し、お話をきくことにより沢山のことを学んだようでした。帰りの車中でも、クラブスタッフに熊本地震当時のことを質問したり、東日本大震災の時の話をしたりと、いろいろな思いがあったようです。
今回の新人研修にご協力をいただきました熊本市、益城町、㈱J.H.Wellnessの皆様、誠にありがとうございました。